「apartment」
▽「apartment」 鈴木千尋 ELI
お友達のちひろちゃんとえりちゃんの展示にお邪魔しました。
半分くらい既に見た事のある作品だったけど、一つの空間に整理整頓され、展示されていると、また新しく感じます。
えりちゃんが作品にしている「心臓の交換」ですが、先日私も録音して貰って、友達と心臓の音を交換しました。ヘッドフォンを通してはじめて聞きました、自分の心臓の音。
後、解説で貰った紙に書いてある事が凄くいいです。えりちゃんは普段あまり小説などの文章作品には触れないそうですが、文章の組み立て方が上手い。短い文章の中でもこちら側にするっと入ってくる文を書いてるなあ、といつも思います。感覚的なんだけど、あまり生臭さを感じないので、そのあたりも綺麗に整理整頓されているし、よく読めて、よく入ってきます。
ちひろちゃんは視点が面白い。
「人人」という作品の視点が特に気になって、実際作品の映像を見ている時もわくわくしたし、解説を読んでいる時もわくわくしました。なんだか視点や気付いている事が今回のapartmentの展示の中ではポップな感じがして、もっと細かく練ったらコントとかお芝居にも出来そうなんじゃないかって。「あわやの」と「渾天」もこういう風に物を見れる事が純粋に羨ましいです。あまり自分にはない視点だから余計強く思うのかもしれません。
解説用紙を展示場所でも読み、帰りの電車でも読み、帰ってきてからの部屋でも展示の事を思い出しながら読み。3回程読みました。